現在発売中の「料理王国」に載っている星野概念さんの文章に挿絵を描きました。

受け継ぐ、というテーマの素敵な文章です。概念さんの多面的なお話が挿絵の感じと我ながらよくあっているなぁ、と思います。

概念さんといえばいとうせいこうさんとのご本「ラブという薬」が、オオクボリュウさんの素敵な絵の表紙の本として記憶にありました。

ちなみにオオクボさんは阿部観水さんの昔馴染みということでお話を何度か聞いておりました(鰻がいた、いや、うそだ、みたいな話とか。阿部さんはオオクボさんをドラゴンと呼んでいて、なんかいいな、と思っておりました)。 

概念さんから、実はずっと横山さんに絵の依頼をしたいと思っていました、と言っていただいた時はとても嬉しかったです。

というより何度かご自分のお仕事の挿絵に僕を推してくださったらしいのですが、その時々のデザイナやアートディレクタがことごとく僕を採用しなかったそうで、最初に感じた嬉しさと同時に、やり場のない気持ちもまたうまれました。

なので、はじめてなのに3度目の正直のような今回のお仕事は、本当にとても嬉しかったです。

概念さんとのご縁をつないでくれたのは杉本薬局の格朗くんです。

お酒を一緒に飲んでいた時に、仕事柄、人の話を聞くのが上手なお2人に、聞き上手ってモテるでしょ、と言うとお2人とも静かに首を横にふるので、どうしてか聞くと「話を聞いてもらいたい人は、話を聞いてもらったら気がすむので、その後はもっとおしゃべりとかうまい人のところに行きます」とのことでした。

とはいえ、このお2人はお話も面白いのできっと秘密にしておきたいことがあるのだな、と思っております。