今号の「Number」からはじまった新連載「令和名棋士案内。」のイラストを描いております。
実は将棋(というより棋士)が好きでして、NHK杯戦は毎回録画して観ております。殴ろうと思えば殴れる距離で持てる力の全てをかけて木片で勝負するこの熱さ。

NHK杯は早指し棋戦なので、スピード感もあり、終盤秒読みになったりすると、駒の動かし方しかわからないような僕でもなにやらすごい熱量にひきこまれます。
当初は駒や扇子などの飾りだけのご依頼だったのですが、第1回が僕の好きな木村一基さん(中年の星、将棋の強いおじさん、千駄ヶ谷の受け師、などニックネーム多数。愛されてる!)だったこともあり、勢いあまって木村さんの絵も描いて編集者さんにお見せしたところ、毎号棋士を描かせていただけることになりました。最高です。

棋士の風貌には、時が止まったような不思議なところがあるな、と思っていて、おそらく将棋をはじめた頃のままの部分がその純粋さゆえに残るのかと思います。大きな小学生みたいな風貌、というと若干語弊があるかもしれませんが、
そういう部分も描けたら、と思っております。

木村一基さんの解説は軽妙で面白く、一方その将棋は重く粘り強い、というギャップもまたたまらないのですが、この連載の文章がまたその魅力をあますとこなく伝えていて最高なので、みなさま是非!!!